KDDIもFeliCa導入、2005年秋から

KDDIは、フェリカネットワークスと「FeliCa」の導入で合意に達したと発表した。2005年秋をめどに対応端末を発売する。
いよいよauFeliCaを導入が決定。携帯の新しい形を目指すために、各社が独自路線で非接触ICの研究を進めていたが、ここにきてauが路線変更。以前は着脱式のSIMカードFeliCa機能を載せるサービス形態をアピールしていた。この方式のメリットは、機種変更の際もFeliCa機能の移し替えが容易になる点だ。しかし、今回auが発表したのはDoCoMoと同じチップ内蔵型。KDDIは「当面埋め込み式でいく。開発期間が短縮できることと、ドコモと方式をそろえることで運用面の手間がかからないのが理由」とした。将来的には着脱式になるとは予想されるが、今回は、まずサービスありき、ということでドコモと足並みを揃えて、なるべく早いサービス提供を目指したので着脱式を見送ったものと思われる。SDやメモリースティックのように、市場での不毛な争いをせずに長いものに巻かれる策を暫定的に取ったauは、なかなか素晴らしい。
DoCoMoauFeliCAの採用を決定し、非接触型ICの具体的な展開図が見えたのに対し、vodafoneは未だ沈黙を保っている。vodafoneも非接触ICについては開発をすでに進めている。以前の発表によれば、SDカードを使い、電子マネーを始め多面的なサービスを展開しようとしている。将来性を考えると、この方式のほうが可能性はあるように思える。しかし、細かい話になるが、先日発表した3G機種7つは全社がSDを使用しているわけではなく、SDでの統一した開発を進めているとなればその点が問題になる。ソニーエリクソンメモリースティックをやめるとも思えない。となると、サービスを使える端末を使えない端末が現れることになる。まぁ、本当に細かいことなのでどうなるかわかりませんが。


というわけで、いよいよ電子マネーの時代がやってくるのか、と思ってしまったニュースでした。