"不定期連載"鞍馬の火祭り(5) 衣装とタイムテーブル

明日にいよいよ迫った火祭りです。今日はその特徴的な衣装について解説します。

少し写真が小さいので見にくいかもしれませんが、まぁイメージで補ってください。
まず、鉢巻き。「向こう鉢巻き」と言いまして、戦・決闘の時の鉢巻きです。ポイントは、かならず上向きになるということ。
続いて、船頭篭手(せんどうごて)。船頭さん(船漕ぎ)が肩から腕にかけてしている篭手です。
そして締込み。見た目通り、相撲力士がするものです。若干結び方が違います。
足に行きまして、脚絆(きゃはん)。飛脚が足にしているものですね。
最後に草鞋(わらじ)。武者草鞋とも言われ、武者が決闘の際に身につける草鞋です。というか、昔はみんな草鞋でしたからね。


さて、これらが意味するものとは。武者、船頭、力士、飛脚。すなわち、昔の強い人ばかりを集めているのです。いいとこ取りの衣装になっているわけですね。
その力強さは、祭りを通して伝わってくることでしょう。



続いて、祭りの大まかなタイムテーブルです。


7:00 各仲間の宿準備
9:00 神社にて神子賜移しなど
15:00 鞍馬本町周辺完全歩行者天国
18:00 神事触れ(祭り開始の合図)、小児・小学生が松明を持って練り歩く
19:00頃 各仲間の宿集合(目安)
20:00 仲間毎の諸礼
21:00 山門に松明集結、注連縄切り
21:15 チョッペンの儀、御輿登場
21:30〜23:00 神輿が町を練り歩く、神楽松明登場
23:45 御旅所に神輿奉納
24:00 祭り終了

この中で最も盛り上がるのは、やはり山門に松明が集結したところでしょう。見応えがあります。しかし、本当に重要なのは神輿が出現してから。この神輿、重さが1トンもある超重量の神輿。実は漢が試されるのはココです。もし、写真などを撮るのであれば、実はここのほうがいい写真が撮れるのです。いや、もちろん松明を持ってるときもいい写真は撮れますが。