フィールドホッケーとは

本日の写真は、我が大学の女子ホッケー部が、今年の学生王座決定戦で史上初の優勝をした際のポスターです。
このフィールドホッケー(陸上ホッケー、グランドホッケー、ホッケーなどとも呼ばれます)、アテネ五輪で女子ホッケーが資金難から様々な方が援助してくださったのが話題となりました。しかしながら、「ホッケーといえばアイスホッケー」という認識のほうが日本人の認識としては非常に多く、このフィールドホッケーは認知度がかなり低いのが現状です。ホッケーとラクロスを同じように思ってらっしゃる方も多いようです。
そこで、本日はこのフィールドホッケーについて説明したいと思います。
ではまず競技説明から。
人数 11vs11でおこなう
時間 35分ハーフ。ロスタイムはない。
道具 木やカーボン製のスティックを使用
コート サッカーのコートより少し大きいくらいです。昔は土(クレー)のコートが主流でしたが、現在は人工芝が主流です。
ルール サッカーとほぼ同じと考えてよい。違う点は、

  • サークル内(サッカーでいうとペナルティエリア内)からのシュートしか点数として認められない
  • オフサイドが無いこと
  • 交代は誰が何回でもしてよい
  • 体がボールに触っては駄目
  • 危険な状態を作り出しては駄目

という点が挙げられます。特筆すべきは、最後の「危険な状態を作り出しては駄目」という点。これは、プッシングなどの行為はもちろんのことですが、ホッケーはスティックという道具を使うため、これが怪我の原因となることが少なくありません。さらに、ホッケーで使用するボールは、野球の硬球とほぼ同じ堅さで、大きさは硬球以上です。したがって、「危ない道具で危ないボールを扱う」という危ないスポーツになってしまいます。なので、なるべく危険な状態にならないように審判は勤めるのです。具体的には、「大体膝の高さくらいまでボールが浮いては駄目」「スティックを胸の高さ以上に上げては駄目」「スティックでスティックを叩いては駄目」などです。
ボールが浮いてはいけないという点や、体がボールに触ってはいけないという点を考えるとわかりますが、この競技はファールが非常に多いです。ファールの度に、サッカーと同じく試合の流れがいったんストップします。しかし、リスタートをなるべく早くしたほうが特なので、見ていていてもそこまでストレスは感じません。


というのがホッケーの大まかな説明です。ちなみに、今回の五輪では女子ホッケーばかり注目されていましたが、では男子はないのか?ということですが、男子もちゃんとあります。しかしながら、世界的に見るとフィールドホッケーは「男子よりも女子」という認識が強いようで、男子がアイスホッケー、女子がフィールドホッケーという認識があるようです。私が外国人の方に「ホッケーをしています」というと、「男なのに?あれは女のスポーツだよ」とよく言われます。逆に言えば、日本と違って、海外ではそれほど認知度の高いスポーツであることも事実なのです。