イラク人質事件で、ついに死者

残念ながら、人質となっていた香田証生氏の死体が発見されました。今回の事件を起こしたグループは、イラク人ではない外国人グループであるということや、過去人質になった人の殺された人の率から見て、殺されてしまう確率は相当高いと思っていましたが、いざそういう事態になってみると、やはり衝撃的です。
「ライオンの檻に自ら入るのと同じ」という書き込みをどこかのBBSで見た記憶があります。確かに。今回は、香田さんは危ないのに好奇心でイラクに行ったとしか思えません。それが、このような事態を引き起こすのだという自覚はあったのだろうか。本人しか知るよしもないし、死者を責める気もないが。
ひとつだけ言えるのは、人を殺して何になるのか、ということ。人質を捕まえたところで、日本・イギリス・アメリカを始めとした国々が軍隊を撤退させるとは考えられない。おそらく、それは犯行グループも分かっているはずだ。だとするなら、彼らの行動は、ただの「殺人」。神の名のもとに犯行を繰り返すが、人を殺して喜ぶ神がいるのか。結局は宗教・神を建前にして政治に反発しているだけ。神の名を手段に使う。これこそまさに神への冒涜ではないのか。


もっと違う「壁との戦い」をしてほしい。と、きれい事を言ってみても、結局それは無理なことは分かっている。逃れられない現実がそこにある。でも、現実ばかり目を向けていては混沌とした世の中になることは間違いない。そもそも、神の概念は理想を妄想上に具体化したものじゃないか。どうすりゃいいんだこの事態。